インプラント治療
インプラントとは
インプラントは、自分の歯と同じような機能を再現できる義歯のことです。
歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、人工の歯を装着します。
顎に固定するため、自分の歯のように食事や会話を楽しむことができますし、
違和感がほとんどないため、入れ歯が合わないという方にもおすすめです。
ストローマン社(スイス)製のインプラントを使用しています。
世界70ヶ国以上、500万人以上の患者さんが治療を受けており、世界中で高い信頼を得ています。
ガイデッドサージェリーとは
「ガイデッドサージェリー」とは、世界的なインプラントメーカー・ストローマン社が開発した、ガイドを使ったインプラント手術方法のことを指します。
まず最初に歯科用CTで患者さんを撮影し、歯や顎骨についての立体的なデータを採取します。そのデータを基に、パソコン上でサージカルガイド(手術を補助するためのガイド)を設計・作成し、インプラントの埋入位置・角度・深さなどについてシミュレーションを行いながら治療計画を立案します。
従来のインプラント治療のように歯科医師の経験や勘ばかりに頼ることなく、インプラントの適切な埋入位置・角度・深さを見つけ出せるため、より高い安全性の下、手術を進めることが可能です。
当院でも、インプラント治療を行うすべての患者さんに歯科用CTでの撮影を行いデータを採取し、さらにデンツプライシロナ社のセレック プライムスキャンから取得したデータをマッチングさせることで、より精度の高いサージカルガイドを作成し安全性の高いインプラント手術を行っています。
入れ歯・ブリッジとの違い
インプラントは、入れ歯やブリッジとどのような違いがあるのでしょうか。
入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
---|---|---|---|
見た目 | ・金属のバネが目立つ |
・保険診療の銀色(メタル)素材の場合は口を開けると目立つ |
・天然歯に近い仕上がりになるため、違和感がない |
噛む力 | ・天然歯の約20-30%程度 |
・天然歯の60%前後 |
・天然歯とほぼ同じ力 |
装着時の違和感 | ・取り外しが必要で異物感が強い ・食べ物が挟まる場合がある |
・違和感が少なく、味覚の変化はほぼない |
・違和感がほぼなく、味や温冷の感覚もほとんどない |
他の歯への負担 | ・バネをかける歯に負担がかかる |
・土台となる両側の歯を削る必要があるため負担が大きい |
・顎に直接土台を埋め込むため、他の歯への影響がない |
入れ歯 | |
---|---|
見た目 | ・金属のバネが目立つ |
噛む力 | ・天然歯の約20-30%程度 |
装着時の違和感 | ・取り外しが必要で異物感が強い ・食べ物が挟まる場合がある |
他の歯への負担 | ・バネをかける歯に負担がかかる |
ブリッジ | |
---|---|
見た目 | ・保険診療の銀色(メタル)素材の場合は口を開けると目立つ |
噛む力 | ・天然歯の60%前後 |
装着時の違和感 | ・違和感が少なく、味覚の変化はほぼない |
他の歯への負担 | ・土台となる両側の歯を削る必要があるため負担が大きい |
インプラント | |
---|---|
見た目 | ・天然歯に近い仕上がりになるため、違和感がない |
噛む力 | ・天然歯とほぼ同じ力 |
装着時の違和感 | ・違和感がほぼなく、味や温冷の感覚もほとんどない |
他の歯への負担 | ・顎に直接土台を埋め込むため、他の歯への影響がない |
このように、インプラントは入れ歯・ブリッジと比べてメリットが多いですが、デメリットとなる面もあります。
入れ歯・ブリッジは手術の必要はありませんが、インプラントは手術が必要です。
また、入れ歯・ブリッジは使用する素材によっては保険が適用となりますが、インプラントは保険適用外のため、費用が高くなります。
インプラント治療の流れ
1
2
3
4
インプラント治療では手術が必要で、回復を待つ期間があるため、最終的には1年程度かかることが多いです。
なお、外科手術は局所麻酔をかけて行いますので、手術中に痛みはほとんど感じません。
不安な方には、笑気麻酔や麻酔科医による静脈鎮静(セデーション)を行います。
術後に痛むことがありますが、鎮痛剤で治まる程度の方がほとんどです。
また、術後に治療した部分が腫れますが、4日後あたりがピークで、1~2週間で引いていきます。